『モンキーピーク 』は、壮絶なサバイバルホラーの世界を描き出す作品です。
この記事では、『モンキーピーク』シリーズの一作目と続編である『the Rock』に焦点を当て、猿の正体や登場人物、そしてその背景に迫ります。
作者の志名坂高次さんと粂田晃宏さんによって生み出されたこの作品は、実在の山岳を舞台に想像を絶する恐怖と戦う人々の物語を描いています。
あらすじから見どころ、そして読者の感想まで、『モンキーピーク the Rock』の魅力を深堀りしていきます。
この記事は、猿の正体に興味を持ち、登場人物たちの運命を追いたいと思っている方々に向けて書かれました。
恐怖とサバイバルの極限状態を生き抜く登場人物たちの壮絶な物語に、一緒に迫ってみましょう。
モンキー ピーク 猿の正体とは?登場人物など紹介
作品概要:完結済み
『モンキーピーク』は、志名坂高次さんの原作と粂田晃宏さんの作画によるパニックホラー漫画で、山中の惨劇を描いています。
2016年から2019年にかけて『週刊漫画ゴラク』で連載され、その人気により続編『モンキーピーク the Rock』が2019年11月から2021年10月まで同じく『週刊漫画ゴラク』で展開されました。
さらに、スピンオフ作品『モンキーサークル』も2018年10月から2020年1月まで『漫画ゴラクスペシャル』にて連載されています。
これらのシリーズは、いずれも志名坂さんと粂田さんのタッグで送り出され、2022年1月時点でシリーズ累計発行部数は200万部を超えるヒット作となっており、すでに完結しています。
モンキー ピーク 漫画:あらすじ
『モンキー ピーク』は、息をのむような緊張感とサスペンスが詰まったサバイバルホラー漫画です。
ストーリーは、会社の社員旅行で登山を楽しむことになった一行が、予期せぬ恐怖に見舞われることから展開します。
彼らの前に突如として現れたのは、人間に対して異常な攻撃性を見せる謎の猿たちです。
これまでの平和な日常とは一線を画す、過酷な自然の中でのサバイバルが始まります。
物語の中心となるのは、平凡なサラリーマンである主人公とその同僚たちです。
彼らは、山中で猿に追われる中、困難な状況下でも人間の強い絆や互いを信じる心を見失わないよう奮闘します。
特に印象的なのは、登山中に猿の群れに遭遇した際、一行がそれぞれの役割を果たそうとする場面です。
リーダー格の人物は、冷静に状況を判断し、メンバーを安全な場所へと導こうとしますが、恐怖とパニックが広がる中で、それが容易ではないことを痛感させられます。
この作品は、ただ怖いだけではなく、人間が極限状態に置かれた時に見せるさまざまな感情や反応、個々の人物が抱える過去や秘密が徐々に明らかになることで、読者を引き込みます。
また、猿という未知の脅威との対峙を通じて、人間の本能的な生きる力や、困難を乗り越えようとする強い意志も描かれています。
『モンキー ピーク』を読むことで、サバイバルホラーのスリルを楽しみながら、人間ドラマの深みにも触れることができるでしょう。
若者たちにとっては、自分たちの未知なる強さを発見するきっかけにもなり得る作品です。
主要人物:早乙女 稜
23歳の営業担当で、本作の主人公。過去に親友と父を失った過去を持ち、「2人を殺した」と自責の念に駆られています。
社員たちから距離を置かれがちですが、その内面には深い思いやりと強い意志があります。経験を糧に前に進む決意を固める彼の姿は、読者に深い感銘を与えます。
主要人物:宮田
早乙女の同期であり、23歳の営業担当。
学生時代からの友人で、グループ分裂後には自らリーダーとなります。
主要人物:佐藤
31歳の経理担当で、ヒステリックな性格が特徴の一人です。
猿奇襲時には見捨てられるなど、困難な状況に直面しますが、早乙女の励ましにより立ち直ります。
岩砕山の頂上で猿が持っていた火薬を使用し、捨て身の攻撃で魔猿退治に貢献します。
主要人物:安斎
34歳の法務担当で、大柄でがっしりした体躯を持つ人物です。
過去にアメフトで暴力問題を起こした経験があります。
社長亡き後は実質的なリーダーとなり、猿に内通していると疑われた人物には拷問を行うなど、強引な手段を取ります。
主要人物:林
21歳の庶務担当で、おっとりした性格です。
仲間意識も高く、早乙女や宮田たちと行動することが多い。
ある事件の被害者遺族で、植物状態で寝たきりの兄弟がいる。
主要人物:長谷川
50歳、人事部長で、登山のベテラン。彼は社員たちから厚く信頼され、数々の場面でアドバイスを行います。
主要人物:トオル
不良ヤンキー風の素行が悪い男。復讐と人殺しの快楽に溺れてしまった男。
登場人物:氷室
43歳、営業部長。不審な行動から猿の仲間と疑われる。
過去と現在の行動は、藤谷製薬の闇の一旦と彼自身の野心を浮き彫りにします。
登場人物:飯塚
26歳、開発室A。彼は自分だけが生き残るために藤柴と共謀する。
飯塚の行動は、絶望的な状況下での人間性の闇を示しています。
登場人物:藤柴
24歳、庶務。飯塚と共謀し、食料を横領します。
彼女の運命は、厳しい自然環境と人間の裏切りがもたらす悲劇を象徴しています。
登場人物:南
32歳、開発室B。彼は陰険な性格で、早乙女を目の敵にしています。
南の行動は、グループ内の緊張と対立を浮き彫りにします。
登場人物:岡島
27歳、開発室B。彼は運動神経が鈍く、弱音を吐くことが多いが、仲間思い出で優しい男性。
岡島の行動は、非常時における人間の勇気と犠牲を象徴しています。
登場人物:田中
48歳、開発室Aリーダー。滑落して行方不明となります。
田中の経験は、物語におけるサバイバルの要素を強化します。
登場人物:黒木
45歳、開発室Bリーダー。彼は足を骨折しており、仲間に見捨てられる。
黒木の運命は、自然との戦いの厳しさを示しています。
登場人物:八木兄弟:満と薫
八木兄妹は、物語中で早乙女たちが遭遇する休暇中の登山者です。
兄の満と妹の薫は、豊富な登山経験を持ち、猿たちによる殺戮が行われている異常事態にも動じず、好奇心旺盛な様子を見せます。
八木兄妹は、積極的に手を貸す姿勢を見せたために猿たちから襲われます。
見どころの紹介
『モンキー ピーク』の魅力は、ただのサバイバルホラーでは終わらない深い物語と、人間の心理を巧みに描いた心理戦にあります。
社員旅行で山に登った一行が謎の猿に襲われるというシンプルながらも衝撃的な構成から始まるこの物語は、読者に息つく暇を与えません。
特に、早乙女稜と宮田、佐藤貴子のようなキャラクターたちが抱える過去や葛藤が物語に深みを加えています。
猿との遭遇初日から、社員たちの生き残りをかけたサバイバルが始まりますが、その中で一人ひとりの本性や人間関係が浮き彫りになるのです。
例えば、主人公・早乙女稜のリーダーシップが試される場面や、宮田が猿に襲われた際の驚異的な生存戦略、佐藤貴子が見せる意外な勇気など、キャラクターたちが直面する様々な試練が見どころの一つです。
また、猿の正体とその目的が徐々に明かされていく内容は、読者を物語の世界に引き込みます。
謎に包まれた猿の攻撃が、ただの生存戦ではなく、藤谷製薬がかつて起こした薬害問題と深く関わっていることが次第に露わになり、復讐という重いテーマが物語に加わってきます。
猿たちの正体が人間であること、そして彼らが持つ復讐心の根源に迫るにつれ、単なるサバイバル物語を超えた深いメッセージ性を感じることができるでしょう。
さらに、八木兄妹のようなサブキャラたちも物語に独特の色を加えます。
彼らの過去や兄妹間の深い絆が、サバイバルの中でどのように影響を及ぼすのか、その展開は読み手に新たな視点を提供します。
このように、『モンキー ピーク』は、迫力満点のサバイバルシーンと共に、人間の極限状態での心理戦、そして深い物語の層を持つことで、様々な魅力があります。。
キャラクターたちの生死に関わる選択、彼らの背景にある人間ドラマ、そして謎解きの要素が絡み合い、ただのホラー作品を超えた読みごたえのある作品になっています。
ポイント:八木兄弟の関係の秘密
八木兄妹の複雑な関係が徐々に明らかになります。八木は、登山家であり、彼の動機は妹・薫を猿に殺された復讐心にあります。
彼らの絆は、ただの兄妹以上のものを感じさせるほど深いものでした。
八木の行動の背後には、薫への強い愛情があり、彼女の死に対する責任を感じていることが語られます。
ポイント:ひどい登山環境
作中の『モンキーピーク』では、登山家たちが直面する環境が極めて厳しいものです。
スーツに革靴で山を登る人、足の指を失っても平然と行動する人など、一般的な登山とはかけ離れた状況が描かれています。
登山者たちは、飲食物も不足し、装備も不十分な状態で未知の恐怖と戦います。
裸足で夜を過ごす、崖で一夜を明かすなど、生存には絶望的とも言える状況が展開されます。
しかし、彼らはあらゆる困難を乗り越えようと奮闘します。
この極限状態が、読者にスリルと緊張感を提供します。
経験豊富な登山家でも難しいであろうこれらの状況が、ただの製薬会社の社員たちによって乗り越えられるかは、物語の中での大きな見どころの一つです。
感想 レビュー
『モンキー ピーク』についての読者からのフィードバックは、その緻密に描かれた人間ドラマと予測不能なストーリー展開に対する賞賛が中心です。
読者は、登山中の社員たちが直面する恐怖と絶望の中で、彼らの心理状態や互いへの信頼と裏切りがリアルに描かれている点を特に高く評価しています。
例えば、早乙女稜と安斎の対立や、佐藤貴子の内面的変化など、キャラクターたちがそれぞれの過去と向き合いながら成長していく様子に深い感情移入を覚えるとの声が多数寄せられています。
しかし、作品のリアリズムを高めるために用いられたグロテスクな表現が、一部の読者にとっては手強い障壁となっていることも事実です。
血なまぐさい描写や生々しいサバイバルのシーンが、物語の緊迫感を増す一方で、心理的な抵抗を感じる方もいるようです。
これらの点については、読み始める前に留意しておく必要があるでしょう。
モンキー ピーク the rock 猿の正体とは?登場人物など紹介
続編:the rock あらすじ:前作ネタバレあり
岩砕山事件から1年が経過し、早乙女稜は平和な日々を送っていました。
しかし、その平穏は親友の宮田が行方不明になったという知らせによって破られます。
早乙女は宮田を救出するため、捜索隊第二班にアドバイザーとして参加することを決めます。
捜索隊は洞窟の中で閉じ込められ、多数の猿たちに襲われます。
困難を乗り越えようと奮闘する中、彼らは先に洞窟に入っていた第一班の生存者と合流しますが、彼らもまた猿の脅威に直面していました。
新たに登場する強化型猿や盲目の猿との戦いが彼らを待ち受けます。早乙女たちは協力し合い、様々な試練を乗り越えながら、洞窟からの脱出を目指します。
早乙女稜
24歳で、第二班のアドバイザー。前作『モンキーピーク』の生き残りであり、今作でも主人公。
親友の宮田を探すために再び危険な冒険に足を踏み入れます。
過去の事件の影響で、身体的なハンデを抱えながらも、その強い意志で困難に立ち向かいます。
新登場人物:赤坂
新登場人物の赤坂は24歳で大学院生です。彼女はこの物語の中で非常にユニークな立ち位置にいます。
猿を崇拝する彼女の姿勢は、ストーリーを進める上で重要な役割を果たします。チームメンバーが猿との戦いで命を落としても、彼女は猿を守ろうとするため、他のメンバーとの間に亀裂が生じていきます。
赤坂の猿への執着は徐々にエスカレートし、最終的には彼女の暗い面が露わになります。
新登場人物:吉川
吉川は『モンキーピーク the Rock』に登場する第2班の自衛隊員で、隊内でも「最強」と称されるほどの戦闘能力を持っています。
彼の物語の中での役割は、単に力強い自衛隊員としてだけではなく、チームの精神的な支柱としても機能しています。
彼は斥候としての任務を積極的に引き受け、チームが直面する困難な状況を打開しようとします。
新登場人物:高橋 学
内閣情報調査室次長を名乗る男性。しかし、その正体は別人で、物語の途中で真の目的が明らかになります。
彼の策略は、物語に予想外の展開をもたらします。
新登場人物:木ノ下
40歳の大学准教授。彼の学術的な背景とは裏腹に、極限状態での冷静さを欠き、トラブルの原因となることがあります。
新登場人物:葉山
第一班のアドバイザーで、『三浦モンキーランド』の元飼育員。
彼の専門知識は、猿との戦いで重要な役割を果たします。
新登場人物:シマ
『モンキーサークル』の主人公であり、『りょうちゃんねる事件』の唯一の生き残り。
シマの登場は、物語に新たな展開をもたらします。
新登場人物:マコト
洞窟内で出会う少年。彼の過去と存在が物語に深い影響を与えます。
新登場人物:東
第二班の隊長で、44歳です。
彼のリーダーシップは、極限状況下でチームをまとめ、結束力を高める重要な役割を果たします。
冷静で的確な判断力を持ち、人間同士の葛藤を解決する能力も備えています。
しかし、物語が進むにつれ、彼のリーダーシップも大きな試練に直面します。
新登場人物:原
副長として隊を支える38歳の自衛隊員で、慎重な性格が際立っています。
その慎重さは、隊の安全を守る上で欠かせない要素ですが、時には隊内で意見が対立する原因にもなります。
猿との戦闘では、彼の決断が隊にとって重要な影響を及ぼします。
新登場人物:千葉
32歳で、隊のムードメーカー的存在です。
彼の明るさは、緊張を和らげるための努力の一環です。
物語が進むにつれて、千葉は隊内での役割がより重要になり、彼自身も大きく成長していきます。
新登場人物:清水
24歳で、最も若い隊員です。
彼の若さからくる新鮮な視点と勇気は、隊に新しい風を吹き込みますが、無鉄砲な行動がトラブルを引き起こすこともあります。
彼の成長過程は、物語の中で特にドラマチックな要素の一つです。
モンキーピーク the Rockの見どころと感想
『モンキーピーク the Rock』は、山岳サバイバルホラーの続編として、緊迫したストーリーと予測不能な展開で読者を魅了します。
前作から引き続き、早乙女稜が主人公で、行方不明になった宮田を探すために再び恐怖と対峙します。今回の舞台はさらに閉塞感あふれる洞窟で、新種の猿や盲目の猿など、前作を上回る恐ろしい敵が登場します。
登場人物たちの間の人間関係や葛藤も深まり、サバイバルの中での心理戦が緊張感を増します。
感想としては、洞窟の閉塞感と登場する新しい猿の種類が恐怖を倍増させ、人間の極限状態での決断や行動が読み応え十分でした。
キャラクターごとの背景や動機が丁寧に描かれており、感情移入しながら読むことができます。
まさに、サバイバルホラーの醍醐味を存分に味わえる作品です。
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猿の正体は?モンキー ピークのあらすじや登場人物のまとめ
・「モンキー ピーク」はサバイバルホラー作品
・社員旅行中の一行が謎の猿に襲われる
・主人公は過去のトラウマに苦しむ営業担当の早乙女稜
・登場人物にはさまざまな背景を持つ藤谷製薬の社員が含まれる
・猿の正体と目的が徐々に明かされる
・人間関係の複雑さがサスペンスを深める
・登場人物たちは極限状態での心理戦に直面する
・サバイバルシーンは迫力満点で描かれる
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